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会報誌  2024年4月号

2 月 18 日 

 西坂から時津(浦上)街道を歩く

総務部 I.J 

26 聖人殉教の地、西坂の丘から時津港まで 15kmの街道歩きです。参加者4名(あゆみ翁様含む)ですが、あゆみ体操後9:00出発。天気晴朗、絶好の街道歩き日和です。国道沿を歩いたのは全体の 20%で、他は路地、墓地等の脇道です。道中多数の史跡・名所があり、通常車で何気なく通り過ぎる道も、歩くと周辺の景色・庭・家並み等思わぬ発見があり、ついつい鼻歌まじりで歩いていました。要所では歴史家 CL(史談会員)より詳しき説明を受け、当時を垣間見ることができました。特に印象深いのは時津町の「お茶屋敷」。362 年前に移設された重厚な家屋・門構・広縁・庭園等が素晴らしく奉行、大名等の旅館として使用されていたそうです。慶弔元年(1597 年1月)、聖人らは時津港から西坂の丘まで縛られ、寒さに耐えながらこの道を歩いたのでしょう。山も良いけど時には街道歩きもいいものだと感じました


2 月 23 日〜25 日

 伯耆大山 元谷避難小屋雪山訓練に参加して

自然保護部 S.H

クラブメンバー5名で厳冬期の伯耆大山の元谷避難小屋で一泊して雪山訓練をしました。大山でたっぷり訓練ができるように、予定より出発時間を早めて避難小屋に到着して、予定通りの訓練メニューを行いました。今回は大山の元谷避難小屋に泊る予定です。初日は表層雪崩れや雪質を確認する為の30cm 角のショベルコンプレッションと 30cm 直径の円柱テストをして弱層を調べたり、ロープワークでは 1/3 システムの構築とエイトノット、プルージックとチェストハーネスのローブワークをしました。また、雪を溶かして作った水で食事を作ったり、ビーコンによる埋没者捜索訓練をしたり、シリセードしながら滑落停止をしたり等々・・・、雪山登山に必要な沢山の事を訓練しました。

2日目は訓練予定メニューを前倒しでクリヤーしていた為、2日目のこの日だけ天候が最高の日になりそうなので、急遽弥山までの登山に切り替えました。通常下山時に使う行者尾根ルートを登っていき、ルートファインディング、ピッケル、ツボ足歩行の訓練を発揮する絶好の登山になりました。視界が開けた6合目から眺めた弥山から続く剣ヶ峰、ユートピア避難小屋、三鈷峰の稜線がバックの青空に浮かび上がって、絵に描いたような風景に言葉が出ないくらいとても美しくて感動しました。頂上に近づくにつれて真っ青なスカイブルーに、稜線のスノーホワイトが僕達を迎え入れてくれました。誰ひとりきつい、疲れたなんて発する事もなく、「わあ〜」「きれ〜い」「さいこう〜」、他に言う言葉がないのか?と思う

くらいに何度も何度もこの言葉が飛び交っていました。

弥山に到着するや否や、夏季では通る事が出来ない冬季限定の剣ヶ峰へ続く弥山から先の稜線を歩く事が出来ました。高い所が苦手な僕でしたが、怖いと言う感情よりも稜線の美しさに魅了されて、左右切り落ちたナイフリッジも美しく見え、なんという素敵な体験をしているんでしょう・・・アンビリーバブル!!今回の雪山訓練は、ミシュランで言う三つ星に匹敵するくらいの価値ある山行となりました。誰一人アクシデント無く最高の仲間と最高の雪山登山を楽しむ事が出来た事、計画・運転してくれたリーダー、そして色んなアドバイスを投げかけてくれた仲間たちに感謝したいと思います。

そして千載一遇のタイミングを与えていただいた大山大神山神の神様に御礼申し上げます


3 月 2 日

 多良山系マンサク鑑賞 

企画チーム T.M 

多良山系マンサク観賞の山行に行ってきました。

今回の山行は、二つの意味で楽しみにしていたものです。一つ目の楽しみは平山CLの

多良山系は、いつもロングコースで歩き応えがあること。二つ目は初めてマンサクの花を観ることです。

この日は春とは名ばかり、大変寒い日で登山口では小雪の舞い散る中、8時30分スタ

ートしました。登り始めると登山道には、霜が降りており、あちこちにニョロニョロと背の伸びた霜柱が群生となっていました。その自然の造形美に驚きながら、ザクザクと踏み歩き進めます。経ヶ岳まで急登で、石や岩が凍っており、鎖やロープだけに頼ってはいけないのですが、下が凍っているからどうにもならず、もがきながらも無事にみんな山頂までたどりつきました。中山越でやれやれと昼食休憩後、その後も西岳、国見岳、多良岳と合計4座も山頂を踏みました。多良山系は、懐が大きく深くいろんな山とルートがあるのだなと、改めて思い知らされます。今回のルートも長くて面白く、1日では足りないくらいでした。

工夫して、組んで下さったCLに感謝です。SLの「今度は多良山系七高山しようか」という提案に、すぐに「さんせーい」と手を挙げました。そして、今回の大目的、マンサクの花は多良岳の山頂に特にたくさん咲いていて、黄色い可愛い姿を見せてくれました。チロリンとカールしていて、こんなに小さくて可憐な花とは知りませんでした。

最後は、金泉寺で一服した後、下山した時は、すでに5時でした。帰りの車では心地よ

い疲労の中、ホットコーヒーで温まりながら帰路につきました。大満足の1日でした。メンバーの皆さん、ありがとうございました


3 月 15 日(金)~17 日(日)伯耆大山 

 「みなさんのおかげです」 の雪山です

企画チーム M.M

 昔、「とんねるずのみなさんのおかげです」というテレビ番組がありました。もともとお調子者でお笑いファンの私は、その番組が大好きで欠かさず見ていたのですが、私の今の気持ちは、まさに「みなさんのおかげです」。そう、心から思っています。今年は、石鎚山、吉和冠山、臥龍山、大山と、4 つの山で雪山登山にチャレンジさせていただくことができました。ご指導くださったリーダー、サブリーダー、H.Kさん、Hさん、ごいっしょしてくださったみなさん、本当にお世話になりました。未知の世界へと導いていただき感謝しています。そして、改めて強く感じているのは、発足当初から今日までの時の流れの中で、山を愛し、あゆみハイキングクラブを愛してこられたみなさんのおかげだということです。会を立ち上げてくださった方、会を盛り上げてきてくださった方、会を存続させてきてくださった方…、みなさんがいらっしゃらなかったら私は新たな経験をすることはできませんでした。すべては、お一人おひとりのパッションのリレーがあってのこと。すべては、「みなさんのおかげです」。日ごろの山行も、縦走も、遠征も、雪山も、すべては、あゆみハイキングクラブがあってのことです。 これからも、「みなさんのおかげです」精神を忘れずに、山に挑んでいきたいと思っています。どうぞ、みなさん、よろしくお願いいたします