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会報誌  2023年11月号

9 月 23 日 立花山・三日月山

眺望抜群 初秋の立花山・三日月山へ

会報チーム N.N 

今から670年前に立花城が 築城されたときの石垣
今から670年前に立花城が 築城されたときの石垣

朝晩が涼しくなりはじめた秋分の日に福岡の立花山と三日月山へ。

まずは 367mの立花山から。登山道をしばらく歩いたところで、廃城となった石垣を見たい人は別コースでもいいよ、ということで私はそちらのコースを歩きました。立花山の歴史はよくわからなかったのですが、こんな山奥に大きな石を運んで積み上げた人がいたんだなぁと、思いにふけっていました。しかし、すぐに急登になりそんな思いは吹き飛び、頑張って歩いていくともう立花山の山頂でした!山頂からは博多湾方面の志賀島、福岡市街、多分糸島方面まで見渡すことができ眺望バツグンです。

ランチ後はぐんぐん下って三日月山へ。こちらも眺望はよかったです。そしてそのまま下山

するのかなと思いこんでいたところ、予定のコースが崩落しているとのことで、まさかの再度の立花山山頂経由で下山するとのこと。また頑張って立花山へ。その後は推定樹齢 300 年以上の立派な大クスをみて感動し、馬責め場跡を見学し下山しました。登山者も多く福岡市民に愛されている山ということに納得しました。私も近くに住んでいたらしょっちゅう登りたいなと思う山でした。


8月26日~27日 坊がつる大キャンプ

 おくんちとダンギクで思い出の山行に

会報編集チーム M.M

ダンギク
ダンギク

 女神大橋をスタートし天門峰、帆掛山、立神山、稲佐山まで約5時間かけて、4人のメンバーで歩いてきました。

今回は、来年の港一周ウォーク下見も兼ねての山行でした。誰も通らないのでしょう(イノシシ以外)。荒れたコースでした。カヤは生い茂り、木の枝も伸び放題で、天門峰近くのビューポイントからの視界もだいぶ遮られていました。道中はOさんYさんが枝払いしながら歩いてくれました。立神山あたりは、踏み跡も落ち葉で分からず、度々迷いました。景色もまるで見覚えがなく、逆コースになると印象が全く変わるんだなぁと思いました。それと、最初の天門峰と稲佐山の急登は、ロープは張られてありますが、ストックが邪魔でどう登ったらよいのか分からなかっ

たです。急登とアップダウンの繰り返しにくたびれ、藪こぎ、蜘蛛の巣にずいぶんうんざりしましたが、最後の最後、稲佐山岩場のダンギクには感動しました。疲れが吹っ飛びました。これまで一株どうにか咲いているのしか見たことなかったのですが、ここにはこれでもか!と言うほどに崖の下まで咲き乱れていました。来年も見に行きたいと思いました。時はおくんち初日、モッテコーイの声と太鼓の音が山中まで聞こえていました。「おくんちとダンギクで忘れない一日になりましたね」との感想を言いながら帰路に付きました。


10 月 14 日 経ケ岳

 深まりゆく秋を感じながら楽しい山行

自然保護部 I.Y

10 月 14 日、経ヶ岳の山行に参加しました。経ヶ岳は自然保護部の部会で「良い山だよ」と伺って以来、いつか登りたいと思っていた山でした。山行当日は、出発前に雨がポツポツと降っていましたが、幸いなことにしばらくすると止み、爽やかな秋晴れのもと、楽しく登ることができました。登山道にはリンドウをはじめとした秋の花が咲いており、段々と秋が深まっていくのを感じることができました。残念ながら、樹木の紅葉はまだ始まったばかりでしたが、これから更にきれいに色づいていくのではないかと思います。さて今回始めてコンパスを使った読図に挑戦しました。コンパスの使い方はブログや本等で事前に調べていましたが、実際に使ってみると思った以上に難しかったです。リーダーのHさんを始め、Oさん、Yさんに使い方を丁寧に教えて頂き、(まだ時間はかかりますが…)自分の行きたい方向はどこか確認できるようになりました。コンパスの使い方を習得できるよう、今後も引き続き練習していきたいと思います。最後になりますが、今回の山行に参加された皆様、ありがとうございました。コンパスに限らず、山での歩き方や危険箇所の把握方法等、色々と教えて頂き、とても勉強になりました。また次回の山行でも登山について教えて頂ければ幸いです


9 月 30 日~10 月 1 日

全国ハイキングリーダー学校に参加して

自然保護部 S.H

一日目 奈良ユースホステルを会場に全国から集まった労山会員の方たちと講義 「高齢者の体と登山」に引き続き「労山の歴史と平和と登山」を聞いた後、僕たちも含め殆んどの方がアルコール無しの懇親会が始まり21時までの予定でしたが、それぞれの思いを語り過ぎて30分の延長を余儀なくされた熱い語らいがなされました。 九州からの参加者は「長崎あゆみハイキングクラブ」2 人と 「大牟田ハイキングクラブ」2 人の参加でした。 

二日目は A グループ15人、B グループ15人、C グループ16人に分かれてスマホアプリ『YAMAP』を活用して高円山への登山予定でしたが、前日夕方からの降雨で「こんなじめじめした環境下では“ヒル”が多く発生する」と言う事で、予定を変更し登山口から下山口までいくつかのポイントで YAMA 活用し地図読みしながらの講義を受けました。 

【所感】 どのクラブでも若い人の入会が少なく、高齢者が多く自然消滅の危機を感じているような話をたくさん聞きました。時代は目まぐるしく変化しているので、これまでの概念にとらわれず、労山を結成した歴史を分かり易くそして登山の楽しさとリスクを上手く伝えていくことが労山の使命にあるんではないでしょうか?今回この学校に参加させてもらって、我々高齢者が 引っ張って行くのではなく若い人の意見、考え方を取り入れながら、自然への感謝の気持ちをもって楽しく安全な登山を満喫したいと思いました。今回全国ハイキングリーダー学校へ参加させて頂いて誠にありがとうございました


9 月 30 日~10 月 1 日

これからの「山のキーワード」それは多様性

企画チーム M.M

日本勤労者山岳連盟ハイキング委員会主催、奈良県勤労者山岳連盟主管、「2023 全国ハイキングリーダー学校」。「ぜひ参加させてください!行かせてください!」と志願して、ありがたいことに受け入れていただき、9 月 30 日と10 月 1 日に開催場所の奈良まで飛行機、ポート・ライナー、阪神電車を乗り継いで行ってきました。

北海道から九州まで、全国から集まったのは、我こそはという自信に満ち溢れた山男と山女の皆さん。かなりのキャリアをお持ちの方ばかりで、なんちゃって登山愛好者の私は萎縮しながらも精一杯頑張ってきました。

カリキュラムの内容は、まず 1 日目が座学。講義「高齢者の体と登山」では、高齢者だけではなく山に登るすべての人に役立つ具体的な内容を学びました。続いての講義「労山の歴史と平和と登山」では、労山の成り立ちや意義などを教えていただきました。そして、2 日目がお楽しみの高円山への実技登山ということだったのですが、雨のために内容変更。頂上はめざさずに登山口から下山口までをぐるっと歩いて YAMAP を実際に使ってみようということに。ちょっと残念な形になりましたが、ヒルが多く出没するというリスクもあるので、結果、正解だったかと思われます。そうした中で、いちばん印象に残ったのは、「登山の多様性という考え方」です。懇親会などで意見が交わされ、「登山には多様な価値があっていい、登山の価値は個人が決める」、「たとえば、K2 登頂に成功するのも素晴らしいし、近

くの里山に登るのも素晴らしい」、「いろんな可能性、いろんな方法を考えて山行を続けていきたい」というようなお話が出て、新鮮な驚きを覚えました。多様な年齢や多様な考えの方が集まる会では、会員みんながお互いを思いやり、尊重しながら続けていくことはとても大切なのかなと考えました。本当に価値ある 2 日間でした。参加させていただきありがとうございました!!因みに、ご一緒させていただいたHさんは、全国的な有名人になられました。参加者の前で画期的な意見を堂々と述べられて、熱い注目を集めていました!凄かったです!