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会報誌  2023年10月号

8月19日~20日 日吉自然の家1泊研修会

有意義で楽しい研修会でした

 

夏の暑い時の研修会で心配していましたが、自然の家周辺の林の中はそれ程暑くなく、気持ちよく行う

ことが出来ました。1日目午前中は林の中で、仲間が怪我したときの救助訓練、①簡易担架での搬送 ②ストック、雨具を使用しての搬送 ③ザックで背負っての搬送など。また、足首を捻挫したときのテーピング、手関節を骨折したときの固定の方法など。その他にもチェストハーネスを始めロープワーク、リーダーとしてのフィックスロープの張り方など。午後からは研修室に移って、昨年1月に佐賀労山の仲間が八ケ岳で遭難して亡くなられた時の遭難対策検証、それに伴う天気図の見方。また、夕食後は原先生の「登山と栄養」を学びました。そして夜は楽しい懇親会。

2日目も午前中座学で、①リーダーとしての装備品 ②今年7月末の多良岳遭難事故報告 ③ヤマップの利用 ④ココヘリ利用を学び、2日間が瞬く間に終わりました。

参加者は1泊11人、日帰り5人で計16人 その中には新人さんも4人参加されました。自然の家の食事内容も以前に比べたら良くなり美味しかったし、エアコンも効いて快適でした。次回は是非皆さんも参加してください


8月26日~27日 坊がつる大キャンプ

 初めてのキャンプで 大船山朝駆け登山を経験

会報編集チーム N.H

 8月26日~27日くじゅう坊がつるでのあゆみ大キャンプに参加してきました。メンバーは7人、経験豊富な先輩方に混じって、私はテント泊ほぼ初めてでドキドキしながら参加しました。吉部登山口に駐車し登山開始。当日は、野焼きの第1弾となる「輪地切り」(野焼きの際の延焼を防止するための防火帯を作る作業)が行われており、九州電力のビブスをつけた大勢の人達が、作業を終えて山から降りて来られていました。皆さんの努力によってこの美しい湿原が保たれて、私たちもキャンプを楽しめることに感謝しながら歩きました。(ビブス:名前入りベスト) 14時前キャンプ場に到着。テントは難なく設営されて(男性陣により)、フカフカの草の上を登山靴からスリッパに履き替えて、気持ちも緩みます。お楽しみの夕食ではメンバーHさん特製煮込みハンバーグと新鮮なサラダを差し入れにいただきました。大自然の中で皆さんと食べるご飯は(ビールも)とても美味しくてお腹も心も満たされ贅沢な時間でした。気づけば周囲にテントが増えてカラフルで可愛い景色に。19時にはそれぞれのテントに入って就寝しましたが、雄大な自然の中で興奮していたせいか全くもって眠れませんでした。寝不足の頭と体での大船山への朝がけ登山は、大小の石に足を取られる急登、思っていたよりも過酷で登頂を諦めようとした程でしたが、メンバーの励ましでなんとか山頂に辿り着くと素晴らしい雲海が出迎えてくれました。帰り道は暮雨の滝を見学、水量豊富で間近に浴びたマイナスイオンでリフレッシュできました。あの、「坊がつる賛歌」では「♪深山紅葉の・・暮雨滝の水の音・・」と歌われているそうで紅葉の季節の楽しみができました。テント泊は、ゆっくり、じっくり、より深く自然に触れ合えるのが魅力ですね。機会があったらまた参加したいと思います、今度は自前のテントで。ご一緒してくださったリーダー、メンバーの皆様ありがとうございました。


9月10日 戸町岳


 初めての戸町岳(427m)

自然保護部 K.I

八郎山系で名前だけは知っていました。しかし、初めての挑戦です。8月は殆ど山登りしないで足腰が弱って「少し頑張らないといけないぞ」と思っての参加でした。

 登りはリーダーおすすめの竹林コースです。林道があちこちに通り登山道が何ヶ所も絶たれています。山道も斜面の細い道幅とか、削られて歩きづらいところもありましたが、竹林、樹林帯と変化もありました。日差しも強くなく時折風が通り秋の気配を感じました。最後の急登から頂上へ、こじんまりしています。縦走路の通過地点でしょうか?烏帽子岩、熊ケ峰へとの表示がありました。下りは大山分岐まで一気に。途中雷が鳴りヒヤリとしましたが幸い雨にも合わず良かったです。下山してみるととても楽しいコースでした。

再度登りたいと思ったおやまです。


9月16日~18日 祖母山・傾山縦走

九州一の大縦走路にチャレンジ

企画チーム T.M

 9月15日、夕方から長崎を出発、豊栄登山口に深夜着きテント泊。16日~18日の予定で、祖母山~傾山縦走にチャレンジしてきました。
初めての縦走で、数日前から荷物を出したり入れたりするが、65ℓのザックにもパンパン状態です。重さを計ってしまうと、意識しすぎて恐ろしくて歩けないので計りませんでした。「はたして、これを人間が背負って、何日も歩けるものなのか!?」と泣きそうになりました。前泊でのテント張りも不慣れなので、不安一杯でした。


 1日目、豊栄登山口から、尾平登山口に車移動して、朝7時出発。宮原ルートで祖母山九合目小屋を目指します。宮原ルートは、急登です。大量の汗をかき2ℓ持っていった飲み水が、どんどん減ります。でも、ザックは軽くならないのはどういうわけでしょう。コースを間違え元に戻る為に沢を渡渉したり、急登を多めの休憩を取りながら皆なで難儀して登りました。九合目小屋に着いた時はほっとしました。管理人がいない祖母九合目小屋は、トイレも水場もあり便利に使わせてもらいました。その日の小屋は満員状態で賑わっていました。ゆっくりと夕食時を過ごし早めに眠りに着きました。


 翌朝、2日目は祖母山頂から傾山を目指します。早朝濃いガスの中小屋出発し、1756.4mの祖母山頂に立てました。朝日も雲の切れ間から見る事ができて気持ちが良かったです。さて、ここからも長い行程が始まります。まず、祖母山頂から降りる時、何本もの長いハシゴが出てきてびっくり。こんなん、私の中の予定には無かったよーと冷や汗が出ました。慎重に、緊張しながら何とかクリア。そこからも天狗の分かれ、障子岳、古祖母と道のりは長かったです。ようやく、尾平越に着いた時は、予定より1時間半以上遅くなり、まだまだ半分以上残っているので、このまま行くと九折小屋に着くのは、夜になってしまい雷雨など夜道も危険とのリーダー判断により、尾平越から下山する事になりました。尾平駐車場に下るまでの車道も長く(約7km)、山より険しい難あり(途中県道が工事中で無くなっていたためロープ使用)で、リーダーやYさん、Hさんに助けられながら、3時間掛かりクタクタになって駐車場まで歩きました。


 今回の祖母山登山は、思い出深い冒険要素満載の山行でした。完全縦走の課題は次回へと続きます。計画準備や疲れているのに、運転して下さったリーダーを始め、ご一緒して下さった皆さんありがとうございました。