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会報誌  2023年8月号

6 月 18 日 垂木台草刈りとヤマボウシ観賞

あゆみ HC 創立 10 周年ヤマボウシ

―先達の想いを繋いでー 

 会報編集チーム K.H

曇天の愛野展望台に、それぞれの草刈り道具を抱えた 17 人の会員が集結した。私は恥ずかしながら 2 回目の参加である。福岡のホームセンターで購入した、草刈り用手鎌と厚手のグローブを携え、やる気満々で参加した。一行は、Iさんを先頭に、雲仙グリンロードをひた走り、先ず、農産物直売所にて停車した。開店直後の店には新鮮な野菜が並び、皆、それぞれのお目当てを購入した。ニコニコと満足顔である。あゆみ会員は、何事にも抜かりはない。しかし、今日の目的は野菜ではない。会員は、急いで、ガマダスロードから垂木台に向かった。

垂木台駐車場に着くやいなや、皆、車から弾け出た。はやる心を抑えて、身支度を整え、それぞれの獲物(草刈り道具)を車から取り出した。坂を駆け上がると、植林地までには背丈ほどの雑草が蔓延(はびこ)っている。雑草は逞しい。突然、女性陣から『わ〜、咲いている。良かったね〜』と、黄色い声が上がる。見ると、藪の間にヤマボウシの白い花弁が、凛と咲き誇っている。(注釈:実は、白い二対の花のように見えるのは、総苞片(そうほうへん)と言って、ガクが変化したものである。花は中心に盛り上った部分で、集合花である)。ハナミズキの花のように、ナヨナヨしていないのが自慢である。いやいや、いつまでも花を愛でている暇はない。

 早速、3台の草刈機のエンジンに火が入る。操縦者はK、K、Hさんトリオである。鋭い金属音と混合オイルの硫黄系臭気を漂わせながら、シャンシャンと刈り込んでいく。慣れている。手鎌隊、刈込鋏隊も負けてはいられない。イバラの反撃に遭いながらもドンドン刈り取っていく。会員の副腎髄質からアドレナリンが噴き出す。あっという間に、刈り取られた草木が山のように積み上げられる。木こり名人が切り倒した大木も横たわる。ヤマウコギなのかタラの木なの分からないが、トゲのある大木は手強いが、協力して切り倒す。根の張った茅の集団も、鍬で根こそぎ掘り起こす。皆、休憩を惜しんで働く。あゆみの老人(失礼)は働き者揃いである。数時間もすると、サッカー場にようにサッパリと刈り込まれた(写真)。

 CL から、終了の合図が出る。しかし、スイッチが入った会員の手はなかなか止まらない。迷惑気なヘビの登場にキャーキャー言いながらも、ヤマボウシに絡まった蔦を執拗に取り

除く。ツツジの剪定に余念のない人もいる。幾度か終了を催促し、やっと興奮が収まった。

集合写真撮影後、皆、ネイチャーセンターベランダに集まり、それぞれの昼食をとった。見上げると、平成新山が「ご苦労様」と覗き込んでいた。CL、会長をはじめ、参加された皆さん、ありがとうございました。

 

P.S 福岡に戻って、草刈り完了の写真を見せると、「うちの庭の草刈りも、お願いね」。あちゃ〜。

一口メモ 

垂木台のヤマボウシは、島原市が雲仙火砕流復興のために用意された垂木台に、あゆみ HC 創立 10 周年記念として植樹された

経緯があります。ヤマボウシの木は、故、T.Kさんのご尽力によるもの、また、周りに植えられたツツジは、Kさんが寄贈されたそうです。毎年、総務部主催の雑草刈りと鑑賞が行われています。当初は 100 本植樹し、間引きのため30数本が会員宅に移植されたそうです。また、当初は水不足のため、会員がしょっちゅう水をやりに来て大切にしてきたヤマボウシです。まだ、参加されてない会員さん、是非一度だけでも参加しましょう。楽しいです。


6 月 17 日 清掃登山 帆場岳

初めてのリーダーを経験して

自然保護部次長 A.I

今回、初めてリーダーに任命して頂きました。リーダーは前を歩いてルートを決めることは知っていましたが、他はどんなことをしていたのかな?っと思いつつ、気づけばあっという間に山行当日を迎えました。恵の丘バス停での集合でしたが、今回は四つ峠のチームと同じ集合場所になっており、あれ?清掃登山のメンバーは誰と誰だっけ?と一発目から慌てていたところ、SL さんからメンバーのリストを渡して頂いて一安心しました。登山ルートが書いた地図も準備して頂いていたので、リーダーは山行前からあらゆる下準備をして、万全の体制で当日を迎えなければいけないなと反省しつつ、出発前から多くの事を学びました。純心大学から西尾根を目指すルートで清掃をしていきましたが、途中作業道ができていて戸惑う場面もありました。どう進むべきか迷った際には、経験豊富なKさんとHさんにリードして頂き、登山道を見失うことなく山頂に着くことができました。道中ではペースが少し早かったようで、最後尾の方たちから「きつかった」との意見も頂きました。みんなが楽しく登れるように全体を見つつ、適度な休息、水分補給の時間を作りながら登ることの大切さを学びました。各ポイントでの到着時間を記録したり、常に気を使いながらの登山でしたが、皆様のサポートのおかげで無事に山行を終えることができ、ゴミも約3kg 回収することができました。

今回の経験を次に活かし、安心してリーダーを任せてもらえるようになりたいです。( 登山者のマナーも良くなって、ゴミも減って来ています)


6 月 24 日 九州オルレ 高良山コース

久留米 高良山コースを歩く

企画チーム  R.M

10年程前まで、私は薩摩街道を歩いていて、帰るときにバスに乗った場所が薩摩街道と豊前街道の追分(町名も追分)であったので、この高良山には度々登りました。今回のコースは初めての所が多く充分に満足しました。また、H先生と久し振りにお会いできてそのうえお土産まで頂き心から感謝申し上げます。

今回のコースはある程度知っていたので、楽々コースかと思い参加しましたが、今の私は満身創痍で、難行苦行の山行となりました。 あの長い階段は針の

山、ズキズキと痛む足首の痛みに耐えて歩き、雨は降らない予報でしたが、会の決まり事と思い、雨具や傘、着替えなど10kg を超えていているザックが痛む肩に食い込み、唯々苦痛の連続でした。見晴らしの良い場所でも、中々風景を楽しむことは出来ませんでした。遠くに見える大きな観音様に助けてと祈るばかりでした。家族連れの子供や、すれ違う若者の飛ぶように歩く姿を見て本当に羨ましく思いました。

しかし、久し振りの山歩きは、皆さんとの楽しい会話も有り、楽しい山行になりました、次回は400段階段にも挑戦と思いました。 次回の山行の時には体調を万全にして挑戦しようと思っています


7月 15 日 宝満山 

百段ガンギはきつかったが山頂は素晴らしい展望

自然保護部 K.H

今日の宝満山はKさんの車に8人乗って行きました。

雨が続いてあちこちで被害が報道されているけれど大丈夫なのか不安に思いながら出発しました。Nさんとご一緒するたびに宝満山は正面から登るときついけど一度は登った方がいい。沢沿いを登る宝満山は夏に歩けば気持ちがいい、と言うお話をされていたのでお天気は心配でしたが楽しみにしていました。Kさんはどうしても地図に確認できない場所があって3日かけて探されたそうです。参加者全員が初めての場所なので、途中はHさんが Google で道を確認しながら案内

したりして何とか登山口近くまでたどり着いたのですが全面通行禁止だったので正面登山口から登る事になりました。10 時 30 分頃に出発して噂に聞いていた階段が続きます。

登っても登っても階段です。途中に建ててある地図を確認すると、中間地点まで登ったような表示がしてあったのに喜んだのもつかの間、まだ2合目の標識があって皆でがっかりしました。登っても登っても階段で私たちでもこんなにきつい思いをして登るのに小さなヒキガエルが頂上まで行くのが信じられませんでした。詳しい方のお話しでは、5月頃に池がおたまじゃくしでいっぱいになって前足がはえたらいっせいに登り始めるそうなので、一度見てみたいと思います。「頂上をよく探せばいますよ」と教えていただきましたが見つかりませんでした。下の駐車場に何匹かカエルがいたけれどあれがそうなのでしょうか。降りて来る方が頂上はガスってますよと教えてくれましたが私達が着いた時にはガスがはれて素晴らしい景色が見られて疲れも吹き飛びました。Oさんが「先頭を順番にお願いします」と言われて、頂上からの下りはHさんと私がリーダーを体験したのですが、全体を見て休憩を入れたりスピードに気をつけたりしてとても勉強になりました。今日行くはずだったコースとヒキガエルが登るようすを見るという、新しい目標ができたので楽しみです。

遠征にはなかなか参加出来なくて悔しい思いを何度かしましたが、今回は自分が登りたいと思っている山は、どんな山なのか調べることの大切さと、自分の技術や体力で登れるのかを考えさせられるいい機会になったと思います。登れる山、面白そうなコース、皆のペースに合わせて案内してくださる方に感謝です。