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会報誌  2023年7月号

5月14日 池島一周ウォーキング

九州最後の炭鉱の島 池島へ

 会報編集チーム K.O

 当日はこれ以上素晴らしい天気はないというくらい紺碧の空と海、五島や平戸、長崎半島まで見渡せる展望に恵まれて船旅とウォーキングを楽しむことが出来ました。池島には参加者のほとんどが初上陸のようです。周囲4kmほどの小さな島ではありましたが、池島の繫栄した当時を偲ぶのには十分な遺構や資料が残されていました。1970年代のピーク時には人口7,776人だったのが、2001年に閉山して現在110人程です。日本の近代化を支えてきた石炭産業ではありますが、朽ちかけたアパートや、老朽化した施設を見ると物悲しくさえ感じました。少しオーバーかもしれませんが何か日本の行く末を見るような感じがしてなりませんでした。学校と広い運動場はありましたが、生徒3人に教師9人だそうです。同じ長崎市ではありますが私も今回初めて池島のことをいろいろ知ることが出来て大変良かったと思いました。               


5月10日 矢上普賢岳~行仙岳

婚約中に初めて登った思い出の山

企画チーム  M.N

 6月の石鎚山の訓練に石段を登ろうと思い、① 新調した靴の履き慣らしと、② 荷物もチョットだけ負荷して参加しました。矢上普賢岳登山口よりふげんさんのマップを見ながら登る途中、マップにはない戸石城址へ往復して、また、本道の石段に戻り山頂まで登りました。山頂はきれいに伐採されて見晴らしがよくなっていました。マップの通りで楽しい平日山行1809段の往復でした。

 

矢上普賢岳は私にとっては登山人生の始まりで、思い出のある山です。思えば53年前婚約中の秋に彼に誘われて登りました。山登りの仲間と登山するのは初めてです。当時、彼が所属していた南部労山のメンバーと一緒でした。普賢さんの思い出は長い石段(きつかったこと)、山頂近くの不動明王像(大きかったこと)白衣の観音像など。下山はどの方角へ降りたかわかりませんが、たぶん藪漕ぎで、ウールのズボン、シャツ、軍手の服装で下山後に秋のおみやげの「バカ」がズボンいっぱい付いて足はガクガク痛かったのが思い出です。そのズボンはどうしたかその他のことは記憶にございません。登山歴は長いけどやはり夫婦で一緒に登山できたのが一番幸せでした。彼からもらった自由時間をもうしばらくゆっくり頑張ります。


5月27日 福岡県の山 鳥屋山

鳥屋山っていいな!と思う10の理由

企画チーム  M.M

鳥屋山
鳥屋山

 今回訪れたのは、福岡県朝倉市東北部の秘境にある鳥屋山。この山は、山登りの魅力がギュギュッとコンパクトにつまった楽しい山です!!

かなり個人的な見解ですが、鳥屋山っていいな!と思う理由を10個あげてみました。

 

理由 01 県外の山に行けるという小旅行気分が味わえてワクワクする。ご本人曰く「福岡支部長」のHさんと現地で合流できる。

理由 02 高速を降りてから登山口までの道が徐々に細くなっていって、ちょっとスリリングで期待感が高まる。

理由 03 岩場・鎖場が程よくあって、アドベンチャー気分を満喫できる。

理由 04 男道:女道、男岩:女岩、男滝:女滝…。険しい方が男で、なだらかな方が女。誰が名付けたのか、男と女で区別するネーミングがおもしろい。

理由 05 山頂からは南に筑紫平野の大展望が広がり、北に馬見山、屏山、古処山を望むことができ最高。

理由 06 石仏がそこかしこにあって癒される。いろいろな表情をチェックするのも興味深い。

理由 07 英彦山三伏の修験場として、また弘法大師信仰の山として知られている。山頂には祠が祀られていて、暫し、神聖な雰囲気を味わえる。

理由 08 距離が短く時間に余裕があるので、ランチタイムがワイワイ盛り上がる。

理由 09 難易度が高くない山なので、「意外と易しかったね」とか「そこまでなかったね」とか言いながら、健闘を讃え合うことができる。あまり疲れないので自分の体力に自信が持てる。

理由 10 北部九州豪雨の影響で長らく登山禁止になっていたので、登れるようになって本当にありがたい。

たまには、お楽しみ満載のこんな山で会員相互の親睦を深めるのも素敵だなと思いました。でも、もちろん今回も真剣に、しっかり安全に気を配り、しっかり山を学んできました!!

 


6月2日~4日 手箱山・石鎚山

鎖、岩場、シロヤシオ全部堪能出来て感激‼

会報編集チーム  N.H

 6月2日〜4日 四国の霊峰石鎚山へ車2台、13人での宿泊山行へ行って来ました。台風2号、線状降水帯などの気になるニュースが流れていましたが、メンバーの日頃の行いのおかげで、目的地は最高のお天気でした。

  深夜の別府国際ふ頭から宇和島海運フェリーで八幡浜へ渡り、翌早朝から松山道〜石鎚スカイラインを通って石鎚山から流れ出る面河川沿いに山麓の土小屋までのドライブでどんどん標高が上がります。道路脇には山肌から流れ出るいくつもの滝があり、前日までの雨で水量豊富、テンションが上がります。石鎚国民宿舎に駐車し荷物を整理して、目前に石鎚弥山を見ながら1日目の登山開始です。この日は岩黒山(1,764m)、手箱山(1,806m)、筒上山(1,859m)の縦走コース。このコースにはブナやミズナラの疎林や、ジブリの森を思わせる苔が美しい場所あり、ちょっとスリリングな鉄橋あり、鉄鎖にすがって登る約40mの急崖と様々なバリエーションがあり、新緑の美しい癒しのなかにハラハラドキドキのスパイスが絶妙に合間って飽きません。お目当のシロヤシオは、噂によると2週間前が見ごろだったとか。半ば諦めていましたので手箱山でその白い可愛い花を見つけた時は嬉しかったです。それぞれの山頂から明日登る石鎚弥山、天狗岳を拝んで気持ちが高まり約9時間の工程を終了しました。2日目も好天。歩きやすく整備された登山道で、木道が多くありました。昨日歩いた山の稜線を眺めながらの心地よいハイキング。修験道の鎖場はほぼ垂直の壁で、今回は時間の関係で二ノ鎖だけ登ります。足をおける場所を探して三点支持を心がけながらも、腕力も使ってなんとか登りきりました。石鎚神社のある弥山で荷物を置いて、最高峰の天狗岳(1,982m)までの岩場歩き、その高さや周囲の景色を堪能し、四国の山の大きさと神々しさを感じた山行でした。

 企画から綿密な計画準備をしてくださったリーダー、長い道中運転してくださったIさん、Kさん、案内をしていただいたHさん(弟様)、メンバーの皆様のおかげで大変楽しい旅となりました。ありがとうございました。