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会報誌  2022年10月号

8月20日~21日 坊がつる訓練キャンプ

貴重な体験をした訓練キャンプ

企画チーム  A.M

九重 坊がつる テント泊
夜中の豪雨で少々疲労気味かな

 

 9月の北海道では少なくとも一泊はテント(ツェルト)泊らしいと聞いて、縦走メンバーの皆さんと九重 坊がつるのツェルト泊山行に行ってきました。縦走もツェルト泊も初体験のため、60Lのザックにあれもこれもと詰め込んで出発時には18kgの重さになっていました。(訓練だからまあいいかと)。

皆さんそれぞれ10~20kgのザックを担いで、Hさんのご機嫌な掛け声を聞きながら登って行き、坊がつるでは夏山らしい雄大な景色に感動しつつ、各自色とりどりのツェルトを張りました。北海道で使用する予定の浄水器で飲み水を作り、アルファ米、うまかっちゃん、カレーなどの晩ご飯を頂きました。  

夜になると、天気予報通りテントに雨が打ち付け、室内には外との気温差?でうっすら結露していました。タオルで結露を拭いていると、次は雷と豪雨に。頭の真上を雷の音が右から左に流れているのが分かり、テント内でザックにカバーをかけながら震えていると、耐水圧を越えた水が浸水してきて、あたふたタオルで水をかきだしました。ツェルトが浸水したYさんは、Nさんのところへ避難されていました。朝、ツェルトから顔を出すと辺り一面池の様になっていて、サンダルで歩いて靴下を濡らしたのが反省点です。朝ご飯はパンを軽くいただいて、来る時よりも帰りの方が、疲労のせいか、荷物の重さが肩に応えたように思います。

なかなか大変なテント泊訓練でしたが、雨対策やザック重量の実感など、実りの多い訓練でした。ぜひ、本番に生かしていきたいと思います。(でも晴れてほしいです)リーダーのKさん、メンバーの皆さん貴重な訓練ありがとうございました。

 


8月27日(土)県民の森

残暑の中 涼を求めて楽しい一日

自然保護部  S.K

県民の森 長崎県
岩瀬戸渓谷にて

 朝夕は少し涼しくなりましたが、まだまだ残暑はきびしい日が続いています。岩背戸渓谷へ涼を求めての企画に7人の皆さんと一緒に参加しました。雪の浦を経ての海岸線のドライブで県民の森西ゲート口へ着きました。西ゲートの岩背戸橋から清流の森を歩きやまどり橋へ、そこから3人がヘルメット、足袋に布草履を靴ひもで滑らないように結びつけて渓谷へ入り沢歩きを楽しみました。残る私たち4人は遊歩道を歩き見守りました。沢歩きの人は水の中を涼しげに楽しげにスイスイ歩いています。冷たくないのだろうか、滑らないのだろうかと心配しながら眺めていました。私達もそれなりに楽しく涼を感じて木漏れ日の中の森林浴で、時々渓谷組と遊歩道歩き組で声を掛け合い笑い声で楽しみました。流れに沿って2つの橋を歩き水車小屋へ着きランチタイムです。以前は水車が動いていて風流でしたが、無残に壊れていてがっかりしました。渓谷組、徒歩組お互いに涼を楽しみ、沢を流れる水も冷たくなく久しぶりに楽しみ「来年も歩きたいね」と言っていました。帰りはつがね落としの滝と、 黒崎永田湿地公園のハスの花を見ましたが、見ごろは過ぎていて役場に聞くとハスの花は試験栽培している所だったようです。来年満開の時見たいですね。今日は楽しく涼しい一日を過ごすことが出来て皆様お疲れ様でした。

 


8月28日(日)猪見岳・大山

標識設置と一筆書き山行

     害獣イノシシの棲む森へ

自然保護部長  H.I

猪実岳・大山

  今年の夏は、猛暑日もあり30度を超える真夏日が多く、熱中症警戒アラートが発令されるなどで、冷房の効いた自宅にひきこもると中々外に出る気力も失われそうでした。日中は30度超えでも朝夕は秋風を感じ始めた28日、山頂標識設置と一筆書きの山行に思い切って参加する事にした。

  JR本川内駅から出発、周りは見渡す限りミカン畑、未だ色づいてないのが残念です。農道を登山口に向け歩いていると、害獣からミカンの木を守るために巡回をしているという地元の人に出会った。猪見岳に登ると話すと、「あの山は、シシミダケというとね?名前は知らんけど、イノシシがよーけ居って、悪さばかりして困っとる。」と、地元の人にも山名は知られていないマイナーな山の様だ。

  厳重な鉄柵を開けて登山口へと入ると、山道は案外涼しく歩きやすい。1時間余りで猪見岳に到着し、標識を建て替えた。鬱蒼として展望はない、なんとなく動物の匂いがする中で昼食を摂っていると、透けた蜘蛛のような長い足を持った変な小さな生き物がリュックなどに這い上がってくる。マダニもいるだろうなと気になる。  次の大山へは一旦林道へ下り、再度鉄柵をくぐり動物の領域へお邪魔する。ジバチやスズメバチに遭遇しませんようにと祈りながら。道しるべとなる古いリボンが所々残っていて、登山者は少ないようだが、迷う所も危険な岩場も無く40分程で大山の頂上へ着き二つ目の標識を建て替えた。ここも展望はなく、猪見岳とよく似ている。

下山は林道へ戻り、そのまま舗装された林道をバス道まで下ることになった。夏休み明けの怠けていた自分にとっては、スズメバチの事やマダニの事などゆっくりと考えられ、身体を慣らすにも丁度良い歩きとなった。

 持ち帰ったプレートは、製作からの行程を思いめぐらすとすぐには捨てられず、もう暫くとっておくことに。標識設置山行はあと少ないそうですが、出来るだけ残りも参加したいと思っている。