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会報誌  2019年9月号

 728日~831日北アルプス白馬岳蓼科山

       日本三大雪渓の一つとお花畑で有名な白馬岳の山行  E.Y

飛行機、電車と乗り継いでさあ今日から山へという朝に雨が降り出し、標高2000メートル位まで上がるロープウェイからは何も見えず、残念でした。栂池自然園の花々はめずらしく「クルマユリ」「キヌガサソウ」はきれいでした。ミズバショウはもう過ぎていましたが、葉の大きさが1メートル位もあり、いつも見るミズバショウとの違いにびっくり。

初めて見る花々に元気をもらい、白馬岳へ


 花の百名山と言われるだけあって、その種類の多いこと、初めて見る花に足を止め、名前を聞いたり写真を撮ったりと高山の歩きの苦労も忘れさせてくれました。あの有名な大雪渓の下りも初体験でしたが、サクサクと無我夢中で下りました。リーダー、サブリーダー、渉外の方、会計、医療を担当してくださった方々、お疲れ様でした。お世話になりました。                     写真:ウルップソウ 撮影 O

 

         ゆっくり行程でまた大きな山へ    K.K

今年の夏、ビック山行に4年ぶりに参加しました。4年前南ア北岳の山行を終えた9月ヘルペスで左顔面マヒに、その1年後には胃を切除して以来、大きな山行を控えていましたが、もうよかろうと一抹の不安はありましたが白馬岳山行に参加しました。余裕のある日程を希望し、メンバーも受け入れてくれたので、あとは体調を山小屋に泊まり


高所を歩く体力に自信を持つことでした。事前の訓練山行も無事終えて当日を迎えました。栂池自然園を一回りしていよいよ今回山行の最初の宿、白馬大池山荘までの登りに入ります。前日までの雨のせいか下山してくる人の足元は泥で汚れ、ズボンまで汚れている人も多く、前途多難が予想されました。やはり雨にこそ合いませんでしたが雲の中を歩く時が多く、遠くの山を展望する天気ではありませんでした。でもゆっくり山行のおかげで、時々ガスの切れ目に見える雪の残ったアルプスの山並みを見て山の大きさを感じました。前回は濃ゆいガスで立ち寄れなかった白馬岳山頂の方位盤にも触れて、体調の不安が自信へとなりました。白馬鎗温泉が未完成で大雪渓を下山しましたが、急な歩きにくいガラガラ道と汚れた雪渓で、お勧めできないなと思いました。

 蓼科山も石や岩の上を歩くことが多く、ここも嫌なルートでした。おまけに回った霧ケ峰からの大展望とコロボックルヒュッテのコーヒータイムが良かったです。もっとゆっくりそこの雰囲気に浸りたい場所でした。以前訪ねた時は、車山の高原いっぱいに咲いていたニッコウキスゲが、鹿の食害でロープの中だけになっていたのには残念でした。ゆっくり行程でまた大きな山に出かけようと自信を取り戻した山行でした。

写真(左上)クルマユリ

 (右下)ミヤマダイモンジソウ

          撮影 I


 

727日~83日槍ヶ岳~穂高縦走

           二度目の槍ヶ岳登頂!      M.N

2度目の槍ヶ岳に登頂して来ました。早朝山荘から見る、朝日に映える槍ヶ岳の山容や、遠く見える富士山等の展望に感激、槍ヶ岳の山頂に登っての素晴らしいブロッケン現象や、天狗池での逆さ槍も観ることが出来た。惜しむらくは登頂の当日朝からガスが上がって、槍の頂上や大喰岳・中岳・南岳と3000m級の稜線歩きが眺望利かず残念、また天候や諸事情により大キレットの踏破も断念!今回は時間を取っての、ゆったりとした山行だったが、しかし槍ヶ岳は行きも帰りも遠かった 

         ブロッケン現象に感激     K.T

 

マイカーでフェリーを利用してのアルプス登山(槍ヶ岳~南岳~大キレット~北穂高)を計画した。今回は大キレットがあるので、あゆみの山行以外に、岩登りの訓練の必要があると考え、権現岩でのザイルワークを初めとして、県外の岩場のある山で数回自主登山訓練を実施し、北アルプスの事は勿論の事、大キレットについて動画を見てイメージトレーニングをした。

いよいよ期待を膨らませて出発。ワゴン車の運転が3人できるので心強く、快適にあかんだな駐車場ヘ到着。729日、ヒュッテ大蔵へ行く途中、雪渓があり、轟音と共に、雪渓が目の前で陥没し、ヒヤッとした。ヒュッテ大蔵は、オーナーが凄く優しい方で、ワインやパスタのおもてなしを受けた。

730日、槍ヶ岳山頂は客が少なかったので、混雑もなく、クサリ場、ハシゴもゆっくり登ることが出来た。朝日が背後から刺し、虹と似た光の輪が現れた。私達の影が映るブロッケン現象に感激した。

731日の大キレットに向け早寝したが、夜中に強い雨、霧となる。1日停滞も考慮したが、エスケープルートで下山する事とした。雪渓横断、沢越えなどがあり、結構ハードな下りだった。子猿や雷鳥にも会えたうえに、山小屋全て布団1枚に1人就寝できた事は、ラッキーだった。帰りは、予備日を使って、フェリーではなく、陸路で広安芸宮島にある世界遺遺産厳島神社見学。ロープウエイを乗り継いで弥山に登り広島風お好み焼きを食べて帰路についた。登山と観光を満喫した旅であった。


            写真:(左上)ブロッケン現象   (右下)さかさ槍ヶ岳  撮影 K